「起業ノート」から自分のための「ビジネスプラン」を練り上げる

ここまで「起業ノート」を活用した起業準備の方法をお伝えしたことを参考にして、「起業ノート」を数カ月間書いていけば、何冊ものノートを使った状態になるはずです。

そこで、起業準備の総仕上げとして、もっとも重要な作業を説明します。

それは、「ビジネスプラン」を練り上げる作業です。

ここでいう「ビジネスプラン」とは、人に見せるためのものではなく、あなた自身がどのように行動するかを記載したものです。

人に見せるためのものとは別に作成することをお勧めします。

資金調達などを目的とした「事業計画書」は、相手を説得することが目的なので、場合によっては適度に脚色することが必要です。

しかし、自分を動かすための「ビジネスプラン」は、いいことだけではなく問題点もありのままに書くことが重要です。

自分のための「ビジネスプラン」は、「起業ノート」に記載したことに基づいて、次の項目を盛り込んでください。

形式はあなたが見やすいもので結構です。

A4のペーパー数枚に記載してもいいですし、A3で一覧できるようにしてもいいでしょう。

1.起業する動機と理念

  ・何のために起業するのか、起業してどんなことを達成したいのか

  ・ぶれない経営理念

2.自分の棚卸によるUSPの確認

  ・これまでの経験で培ったスキルとノウハウ

・自分のUSPは何か

3.不安要因と心構え

  ・今抱いている不安と考えられる解決策

  ・想定されるトラブルやアクシデントへの心構え

  ・メンタルタフネスを鍛える方法

4.予定しているビジネスの内容

  ・ターゲットとする顧客

  ・ビジネスモデルの詳細

  ・うまくいかなかったときの代替ビジネス

5.人員計画

  ・パートナーやスタッフの予定者

  ・採用計画

6.人脈構築計画

  ・「人脈マップ」の整理

  ・見込み客の名簿化の計画

7.取引見込み先

  ・販売先

  ・仕入先等取引先

8.イニシャルコストの投資計画と資金調達計画

  ・必要コストの見込

  ・設備等購入先の選定

  ・資金調達の内訳と実現可能性

9.マーケティング計画

  ・マーケティングの4P(製品・価格・流通・プロモーション)の計画

  ・広告宣伝の計画

  ・営業活動の計画

10.収支見通し

  ・予想売上

  ・原価等経費の見込

  ・当面の資金繰り計画

11.起業前~起業後の行動計画

  ・起業直前(起業前3カ月程度)から起業後1年までの行動計画

  ・起業後2~3年の行動計画

以上の通り、自分を突き動かすための「事業計画書」は多岐に渡りますが、「起業ノート」に書く内容です。

「起業ノート」を読み返して、重要なポイントを要約していけば完成するはずです。

とくに最後の「起業前~起業後の行動計画」は、できるだけ詳細な行動計画を具体的な日程も決めて記入することが重要です。

「退職願の提出」や「店舗の物件探し」など、やるべきタスクを漏らさないように、チェックリストを作成しておくといいでしょう。

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