独立予定日を決めたなら、次は具体的な準備のための行動スケジュールを立てましょう。
まず、起業までに準備すべき項目をあげると、次のようなものがあります。
①ビジネスモデルを考える
どんなビジネスで起業するかを検討します。
「どんな商品やサービスを、誰(お客様)に、どうやって売るのか」というビジネスの根幹の部分です。
②足りないスキルとノウハウを補う
上記①のビジネスモデルで起業するとしたときに、どんなスキルやノウハウが必要かを洗い出し、不足するものがあるなら、補う方法を検討して実行するプロセスです。
③人・モノ・金・情報の準備
①②の準備を整えて、始めようとするビジネスの内容が固まってきたら、必要な人材、設備、資金などの準備に入ります。
同時に、ビジネスの活性化に役立つ情報は、徹底的に収集して自分のものとしておくことが重要です。
④起業家になるための心の準備
一般的な起業に関する書籍ではあまり述べられていませんが、実はもっとも大切なことの一つが、起業家としてのマインドをもつことです。
サラリーマンとは違う考え方や、メンタルの強さが求められます。
また、起業家に必要な三つのセルフマネジメント(マインド、タイム、マネー)の能力を高めることも重要です。
⑤人間関係力を高める
どんなビジネスでも、他人との関わりが欠かせません。
人脈を構築するための力や、対人交渉力を高めておく必要があります。
上記5項目の準備の流れを図示すると、次のようなイメージになります。
「ビジネスを固める」と、「経営者になる準備」の二つの流れの準備が必要なのです。
そして、「ビジネスを固める」準備は、おおむね①ビジネスモデル検討→②足りないスキルとノウハウを補う→③人・モノ・金・情報の準備という時間の流れで進めていきます。
一方、「経営者になる準備」は、準備期間中の全体を通して行うことで、徐々にその成果をあげていくことが期待できます。
ただし、いずれの準備も完璧を求めすぎるのではなく、経済情勢や環境変化をみながら、柔軟に変えていく姿勢が必要です。
したがって、「ビジネスを固める」準備の流れも、独立予定日直前になってから、再度「①ビジネスモデル検討」に立ち戻って修正することもあり得ます。
この流れを認識したうえで、「ビジネスを固める」プロセスについては、独立予定日までの期間を区切っておおまかに実行スケジュールを決めておきます。
そのスケジュールを意識して、必ず独立予定日までに完成度を高められるように準備を進めていくのです。