自分の尻に火をつけなければ起業は永遠に実現しない

最近は「いつか起業したい」と考えている人が増えているように感じますが、実際に起業に踏み切る人はごく僅かです。

毎月給料が入るサラリーマンを辞めて、自分で稼がなければならない立場になることに不安が大きいからでしょう。

なんとなく「いつか起業したい」と思うだけでは、ハッキリ言って起業は永遠に実現しません。

ずっと「給料をもらう立場の人」のままで時が過ぎ去ってしまい、気付いたときには起業への気力がなくなってしまったということになります。

70歳以上の高齢者に聞くと、人生でやったことに対する後悔と、やらなかったことに関する後悔を比較すれば、圧倒的に後者のほうが大きいと言います。

しかし、おそらく本書を読んでいるあなたは、「なんとか起業を実現したい」と思っている方だと思います。

起業が人生の大きな夢の一つであると思うなら、その夢を夢で終わらせて、歳をとってから後悔することだけは避けるべきです。

起業のように、大きくてハードルが高い夢を実現させるもっともいい方法は、「自分で自分の尻に火をつける」というものです。

ここでは、自分の尻に火をつけて、「何がなんでも起業を実現させたい」と強い意欲を湧き上がらせるためのヒントをお伝えします。

【自分の尻に火をつける考え方】

1.収入の面を考える

 企業に勤めるサラリーマンの給料の平均額は、ここ10年以上下がり続けています。

たとえ今後上昇することがあっても、一般的なサラリーマンの給料はさほど大きい金額を期待することはできないでしょう。

しかし、起業して事業が拡大すれば、起業家自身が大きな収入を得られる可能性があります。

2.自分の人生を考える

 人生には限りがあることを再認識する必要があります。

起業の夢を実現せずに高齢になったときを想像して、後悔することがないか想像してみてください。

もし、「とても後悔する気がする」と思うなら、早く実現させたいという気持ちが湧いてくるはずです。

 起業すれば、サラリーマンとして組織の一員として仕事をするよりも、大きな達成感や自己成長を感じることができます。

また、自分のことだけではなく、地域や社会への貢献も果たせる可能性が大きくなります。

3.年齢を考える

 「起業するのに何歳でも遅すぎることはない」という言い方はありますが、やはり、可能な限り若いうちに起業したほうが、その後の事業経営を長く続けることができます。

あなたの今の年齢を考えて、「何歳で起業したいか」と自問自答してみてください。

既にその年齢に近づいているなら、早く起業のための具体的な準備にとりかかるべきです。

以上のような考え方をすると、「このままズルズルと今の生活を続けていたら後悔してしまう」と思うようになり、ある日突然「一刻も早く起業しなくては」という衝動的な思いが湧き上がることがあります。

これは、実際に私が多くの起業家から聞いた、起業を決意した瞬間に体験したという思いなのです。

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