現代は、ほとんどのビジネスで、ＩＴを抜きにして活発化させることはできないといっても過言ではありません。
とくに、インターネットの活用は必須で、「私はパソコンが苦手で・・・」と言って避けていているうちは起業すべきではないでしょう。
たとえば、ＩＴに関係のなさそうな業種として、「居酒屋」を開店することを想像してください。
老舗の店であれば、口コミだけで十分繁盛しているかもしれませんが、新しい店はお客さんを呼ぶための広告宣伝活動が欠かせません。
新聞折込チラシや雑誌の広告を出そうと思えば結構な費用がかかりますが、ウェブやＳＮＳを活用すれば、低価格または無料で広告宣伝が可能です。
「居酒屋」のような業種業態でも、うまく短期間に集客ができている起業家は必ずといっていいほどインターネットを活用しています。
また、「インターネットは若い人しか見ないので高齢の人を対象とする商売では宣伝効果がない」という意見がありますが、今や高齢者も多くの人がインターネットで情報収集をしたりショッピングをしたりしています。
インターネットを通じて情報発信することが、ビジネスを軌道に乗せるために欠かせない時代になりました。
「ＩＴスキル」というと、一般の人にとってはとてもハードルが高いことのように思えますが、何も専門家のような高度な知識は必要ありません。
あなたがいつも遊び感覚でネットサーフィンをしているなら、それを一歩進めて、ブログを書いたりＳＮＳを使ってみたりということから始めればいいのです。
サラリーマンの間は、フェイスブックなどで顔を出して情報発信することに抵抗を感じると思います。
しかし、起業家になるのであれば、積極的にネット上に自分のパーソナリティを表していく必要があります。
人は、商品やサービスをどこから買うか選ぶときに、品質や値段だけではなく、売り手の人柄もチェックしようとするからです。
起業の準備をするなら、たとえば起業準備をする過程を綴ったブログを書くとか、ＳＮＳで友達を徐々に増やしていくと、実際に起業するときに情報発信のツールとして活用できます。
また、とくに重要なノウハウとして、「ウェブマーケティング」といわれる分野があります。
ネットを通じて自分の商品やサービスを対象顧客へ訴求する方法ですが、インターネット広告やアンケート調査、ネットショッピングなどが含まれます。
広い意味では、ブログやＳＮＳもマーケティングのツールの一つだと言えます。
ウェブマーケティングのノウハウは日進月歩で進歩しており、時代の流れに伴って効果があるものも大きく変化しています。
すべてのノウハウを習得しようと思っても、幅が広すぎて無理があります。
あなたのビジネスに合う手法に絞って、できる範囲で実行できるように、起業準備段階から勉強していくことが大切です。
ただし、いくらＩＴ活用が大切といっても、すべてを自分でやろうとすると時間の無駄になる場合があります。
たとえばホームページの製作などは、専門の会社に依頼したほうがデザイン性や効果の面でも圧倒的に質の高いものができます。
信頼できる会社を探すのが一つの課題ではありますが、ＩＴを効果的に活用するためには、うまく外注することが必要です。