起業に必要なスキルノウハウのうち、もっとも重要な「ビジネスモデル構築に関するノウハウ」は、日頃から、業界を取り巻く環境や、競合先とみられる企業の情報などを収集することによって高めることができます。
ビジネスに関する情報は、書籍を読んだりインターネットを検索したりすることである程度入手することはできますが、誰でも簡単に手に入る情報だけでは、競合先と差別化することはできません。
真に有効な情報は、自分が独自に集めた「一次情報」なのです。
ビジネスモデルについて、「起業ノート」に書きながら真剣にアイデアを練って、自分の足で歩きながら情報を求めていると、思わぬところから重要な情報が飛び込んでくるようになるものです。
たとえば、「自然食レストラン」を開業することを考えていると、街を歩いているときに、店に掲示してある「健康食品」や「有機栽培の食材を使っている…」などの看板やPOPが目に付きやすくなります。
書店に入ると、自然食に関する書籍や雑誌がとても多くあることに気付きます。
これは、無意識のうちに、脳が「何かビジネスのヒントになる情報はないか」と求めるようになるからです。
この現象は、人との会話でも起こります。
たとえば、「流行っている自然食レストランを探す」とノートに書くと、人と世間話をしているときに、「○○駅の近くに栃木県産の無農薬野菜を使った飲食店があるよ」と知らなかった繁盛店の情報を得られることがあります。
また、「起業ノート」に収集したい情報を書いて、関係するような人を訪ねて求めていくと、複数の人を介して貴重な情報を得られることもあります。
たとえば、「食材の仕入先となる野菜の生産者を探す」とノートに記して、産地の農家や農業関係者などに積極的にアプローチして主旨を伝えると、いい生産者に出会える確率がグッと高まるのです。
このように、「起業ノート」に欲しい情報を明確に記すことで、心の中にアンテナが立つようになり、情報感度がアップします。
もっとも、真に役立つ情報を得るためには、「起業ノート」に書くだけではなく、積極的に行動することが欠かせません。
とりわけ、有効な一次情報を得るための近道は、人に会うということです。
あなたの必要な情報をもっているのではないかとみられる人物に、積極的に会うためにアプローチしてみてください。
もちろん、断られることもあるでしょう。
しかし、成功を積み重ねられる起業家に共通する特徴の一つは、断られることを恐れず、人に働きかけることです。
「起業ノート」をつけるのは、起業家に必要な行動力を醸成するためでもあります。
ぜひ、有効な一次情報に近づくために、臆することなく人へアプローチしましょう。