一瞬のひらめきがビジネスチャンスを引き寄せる

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起業するにはアイデアが必要

起業するには、多くのアイデアを出すことが不可欠です。

それでは、たくさんのアイデアはどのようにすれば浮かぶのでしょうか。

優れた起業家は、アイデアを捻り出すために自分なりの方法を実践しています。

ある経営者は、年間の事業計画を考えるために、ハワイのリゾートホテルに1週間泊まっていました。

斬新なアイデアは、非日常的な場所のほうが浮かぶという経験があったからです。

起業準備段階では、会社勤めがあるので、この経営者の真似はできないと思いますが、近くの公園や早朝のカフェなど、自分にとってリラックスできる時間がとれる場所があれば、ちょっとした非日常的空間になるかもしれません。

そうした場所で、いいアイデアを捻り出すための方法は、発想法の書籍に書いてある「オズボーンのチェックリスト」、「マインドマップ」など、やり方をいろいろと試してみて、自分に合うものを選べばいいと思います。

ちなみに、私が自分でよく実行していたのは、「独りブレスト」という単純な方法です。

文字通り、自分独りだけでブレインストーミングをするという意味で、ビジネスモデルに関して思いついたことを、次々とノートに書いていくのです。

これは、「KJ法」や「マインドマップ」などに似ていますが、整然と書くのではなく、思いつくままに落書きのように書きなぐっていきます。

私は経営コンサルタントでの起業を考えていましたから、たとえば、「コンサルティングメニュー」をテーマにすると、「資金調達サポート」、「資金繰りコンサルティング」、「マーケティング」・・・など、考えられるものについて、実行可能性などは度外視して書いていきます。

すると、思いもつかないようなアイデアも飛び出してきます。

自分が思っている以上に、脳の中にはアイデアが詰まっていることに驚かされるものです。

ひととおり書き尽くして「もうこれ以上考え付かない」と思ったら、書いたものを見返してください。

脈絡なく書きなぐったものを眺めると、「できること、できないこと」、「やりたいこと、やりたくないこと」など、頭の中が整理されてきます。

この作業を、さまざまなテーマごとに繰り返していくと、目指すべきビジネスモデルがぼんやりと浮かび上がってくるのです。

また、中国の故事に「文章を作るのに最適な場所は、馬上、枕上、厠上である」というものがありますが、まさしくアイデアを発想するのに適した場所と同じだといえます。

仕事中など緊張しているときよりも、解放されて自由な環境にあるときのほうが、圧倒的に発想力が豊かになります。

ところが、こうした一瞬のひらめきは、得てして時間が経過すると忘れてしまうものです。

せっかくのいいアイデアも、忘れてしまっては元も子もありません。

そこで、どんなときでも、ひらめきを記録しておくことをお勧めします。

そのため、常にメモを携帯して思いついた都度、書き留めておくことを心がけてください。

また、最近ではスマホのメモ機能や、ボイス録音機能などを活用できますので、ウォーキングやジョギングの最中にひらめいたときなどに、声を記録することもできます。

実は、有酸素運動で体を動かしているときこそ、脳も活発化してひらめきも多くなるといわれています。

起業前でも起業後でも、このような、ちょっとしたひらめきを忘れないことが、大きなビジネスチャンスを引き寄せるためにとても重要です。

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