三つのセルフマネジメント能力を高める

起業を決めたなら、身につけていただきたい能力として、重要な三つのセルフマネジメントがあります。

それは、「マインド」、「タイム」、「マネー」に関して、自分自身をマネジメントする能力のことです。

「マインドマネジメント」については、起業家として苦難に直面したときにでも耐えられるようなメンタルタフネスや、常に前向きに考えて改善方策を探っていこうとする高いモチベーションを保つなど、心の管理に関するものです。

起業家になると、サラリーマンと比べて、多くの苦難に直面する可能性があります。

今成功している起業家でも、過去に「従業員に1,000万円持ち逃げされた」、「投資に失敗した」、「赤字が続いて倒産しそうになった」などの、窮地に陥った経験を持つ人がほとんどです。

どんな窮地でも乗り切って、回復するための心の強さが求められます。

次に「タイムマネジメント」も重要です。

会社から独立すると、縛られることなく自分がやりたいことを自由にできるメリットがあります。

半面、それまで他の人がやってくれていた雑用なども含めて、多くの仕事を自分でやらねばなりません。

仕事を受注する営業活動、受注した仕事をこなす活動、経理事務など、いくら時間があっても足りないくらいの感覚になります。

ですから、多くの仕事を効率的にこなすために、時間の使い方に工夫を凝らすことが求められます。

また、起業するまでは、会社の仕事をしながら起業準備のための時間を確保する必要があります。

会社の仕事以外の時間をうまく見つけて、準備することが必要です。

ちなみに私の場合は、出勤前にカフェに立ち寄って、「起業ノート」を使って準備していました。

周りには資格試験の勉強をしている人が多くいて、やっている内容は違いますが、なんとなくやる気が湧いてきたのを覚えています。

人脈作りなど出かけて人に会う必要がある準備については、休日を活用して取り組みました。

このように、起業準備期間に工夫して時間を使うことができるようになれば、起業後のタイムマネジメントにも大いに役立ちます。

もう一つのセルフマネジメントは「マネー」、つまりお金に関するものです。

サラリーマンの場合は、毎月の限られた給料の中で、いかに節約して暮らそうかと考えていると思いますが、経営者になるとお金を節約しているだけでは稼げなくなります。

収益を上げるためには、広告宣伝費など、常にある程度お金を投資していかなければなりません。

起業家にとってのマネーマネジメントは、「リターン」を考えながら、いかにリスクをとって投資しビジネスを回していくかということが重要です。

独立して起業家として羽ばたくためには、以上の三つのセルフマネジメント能力を高められるよう努めてください。

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