昨今は、女性の起業家が増えているといわれています。
私の事務所にも、女性で起業を志す人が相談に来ることが多くなりました。
女性起業家をみていると、男性起業家とは明らかに異なる特徴があることに気付きます。
(1)行動が早い
男性よりも「思い立ったら即行動」という姿勢が顕著です。
足裏マッサージなどを行う「リフレクソロジーサロン」を開業したある30代の女性は、8年間は勤務者としてスキルを磨いてきました。
まだぼんやりと「いつかは独立して自分の店をもちたい」と考えていた段階でしたが、ある日知人から「いい立地のところに好条件の店舗物件がある」と聞いて、2週間も経たないうちに独立開業しました。
本人は「ノリと勢いで開業しちゃいました」とあっけらかんと語っています。
もしも男性であれば、準備不足の段階では、それほど思い切った決断はできなかったのではないでしょうか。
(2)生きがいややりがいを重視する
多くの女性起業家は、「生きがいややりがいを感じることで起業したい」と言います。
儲ける商売をすることよりも、自分がやりたいことかどうかということを重視する傾向にあります。
(3)人を巻き込むことが上手い
一般的に、女性は男性に比べてコミュニケーション能力が高く、協力者を巻き込むことや、お客さんを確保することが上手な人が多いようです。
異業種交流会などでも、人見知りせず積極的に話しかけていく光景がよくみられます。
(4)人に喜ばれることでモチベーションがアップする
女性起業家は、お客さんに喜んでもらえることでモチベーションが高まる人というが多いものです。
喜んでもらえる仕事ができさえすれば、収入はやっていけるだけでいいと考えています。
(5)お金はあまりかけない
起業するときに、多くのお金はかけずに、必要最小限の投資でスタートしようとします。
また、事業を始めた後も、できるだけコストを小さくして、手堅く営業しています。
もちろん、人によって違いはありますから、全ての女性起業家に当てはまるわけではありませんが、全体的な傾向としては以上のような特徴があります。
男性起業家と比べると、起業に幸せを感じている人が多いように思うのです。
とくに、行動の早さやコミュニケーション能力の高さなどは、男性起業家も大いに見習うべきだと思います。
もっとも、準備不足で行動してしまい後で困ることになったり、お金をかけないので先細りになってしまったり、などの問題が発生することもあります。
女性で起業を考えている方は、こうした特徴の長所と短所をよく理解したうえで、起業準備をするといいでしょう。