さあ、「起業ノート」の準備はできましたか?
ノートの準備ができたら、最初の一歩を踏み出しましょう。
一歩とは大それたことではなく、「書き始める」という小さな行動です。
新しいノートをパラパラとめくってみてください。
あなたは、書くスペースが多くて、「こんなに書くことあるのだろうか?」と思うかもしれません。
でも、いざ準備を始めると、広大だと思ったスペースが狭いと感じるほど、書くことが次から次へと湧いてきます。
さあ、まず1ページ目に、あなたの今の気持ちや「起業」に対する思いを書いてください。
どのように書けばいいか分からないあなたのために、実際に私自身が書いた内容をご紹介します。
・自由を手に入れる
・起業して金持ちになる
・でも商売には向いていないんじゃないか
・夢を夢で終わらせていいのか?
・ノーペイン、ノーゲイン
・サラリーマンはもう嫌だ
・あいつができるのに俺にできない訳がない
・人に指図されて働くのではなく、自分の力で稼ぐのだ!
・路頭に迷ったらどうしよう
・そんな後ろ向きなことは考えるな、常に前向きに!
・目標を紙に書けば実現するのだ
このように、私は、そのときの気持ちを脈絡なく書いていました。
でも、ノートの1ページ目を下手な文字で埋め尽くした瞬間から、「絶対に起業して成功する」というモチベーションが湧き上がってきたのを実感しました。
つまり、私の場合は、ノートの1ページ目を埋めただけで、「動機を固める」という成果があったのです。
この時点では、どんな事業を始めるのか未定の状態でしたが、以降、約2年間ノートを書き続けて、起業を実現させることができました。
あなたも、まず1ページ目に、正直な今の気持ちを書いてみてください。
ノートは誰に見せるというものでもないので、自分の心を素直に文字にするということが大切です。
できるだけ大きな文字で、明確に書いてください。
また、後日コメント付け足すこともあり得るので、スペースを無駄使いするくらいに余裕をもっておきましょう。
もちろん、1ページ目で動機を固める必要はありません。
まずは、あなたの「起業」に対する思いや不安など、頭の中でモヤモヤと考えていることを可視化することに意義があります。
とくに何か結論を出そうという意識は不要で、漠然とした内容でもいいのです。
書き方も、罫線に沿ってきれいに並べて書こうが、罫線を無視して空に浮かぶ雲のようにあちらこちらにちりばめて書こうが、あなたの好きなスタイルで結構です。
ただし、一つだけ、守っていただきたいルールがあります。
それは、「自分のモチベーションを高めるメッセージを残す」ということです。
もし「路頭に迷ったらどうしよう」などネガティブな記事をたくさん書いたとしても、次のページに移る前には、「大丈夫、しっかり準備すれば成功する」といった前向きなコメントを残すということです。
あるいは、あなたにとって、やる気が出るような格言や目標とする人物の名前など、起業実現に向かうためにプラスに働くような内容で締めくくってください。
このノートはあくまでも「起業ノート」ですから、1ページ目で起業を諦めるようなことがあってはならないからです。
もちろん、今後ノートを書き進めていくうちに、起業を断念することもあり得ますが、スタートでくじけてしまうのでは、自分に自信が持てなくなってしまいかねません。
起業を実現するためには、この1ページ目が肝心なのです。
自分の気持ちを率直に書くのと同時に、必ずモチベーションを高めるコメントを加えることを意識してください。